(PENTAX K-1 MarkⅡ / DFA28-105mm F3.5-5.6 WR)
※このブログに掲載されている写真は全てjpeg撮って出しそのままとなっています。一部、水平の調整を除き、サードパーティのソフトウェアによる現像・色彩の調整等は一切行っていません。ペンタックスの画づくりそのままのものとなっています。
いつの間にか2022年も3月が終わり、4月へと突入。京都にも桜が咲き誇る時節となりました。そして今年もまた、ペンタックスK-1を持って京都の桜を撮り歩いて参りました。
この時期の京都は天候が崩れることが多く、桜が咲き始めたと思ったら雨続きで、雨が止んだ頃にはもう散り始めている……などといったことも少なくありません。毎年、桜を撮り歩いてはいるものの、満開のジャストタイミングで好天に恵まれる年はほとんどない……というのが実際の所です。
今春の京都の桜の傾向としては、開花そのものは例年より早かったけれど、満開になるまではしばらくの日数を要した。でも満開になってから散ってしまうまでは本当に一瞬だった……といった風でした。年によっては4月の第二週まで楽しめたりもするのですが、今年はそれは無理でしたね。
令和4年において、京都の桜がピークとなったのは4月2日~7日頃の間。その間、ちょくちょく曇り空や雨模様も挟まって。4月2日(土)、4月4日(月)~6日(水)あたりが最も桜と天候の状態が良かったのではないでしょうか。5日の日曜日は雨でした。
今春は4月4日から5日まで、2日間に亘って京都を歩いておりました。正確に言えば、滋賀県大津市の三井寺をスタートして琵琶湖疏水に沿って山科、蹴上、哲学の道、今出川通……と言ったコースです。実際には上記画像のルート以外にもあちらこちらを歩いたので、徒歩で移動したルートだけでも2日間で40km程歩いた計算になります。つ、疲れた……
持ち歩いた機材としては、下記の通り。
・PENTAX K-1 MarkⅡ
・DFA28-105mm F3.5-5.6 WR
・DA55-300mm F4.5-6.3 PLM WR / REAR CONVERTER 1.4× AW
・SIGMA 8-16mm F4.5-5.6
・PENTAX Q
・01 STANDARD PRIME
……え? フルサイズ機なのにAPS-C用のレンズばかりじゃないかって? ……いやだってペンタックスさん。いつまで経ってもいつまで待っても、持ち歩きに便利な軽量小型のフルサイズ用望遠ズーム出してくれないし(K-1が出て6年ですよ……)、シグマの8-16mmと同等の画角が得られる超広角レンズって他に無いのですもの。フルサイズ用の12-24mmってのも存在するのですけど、中古市場で見たことがないんですが。なお、10年以上前のレンズ……
(PENTAX K-1 MarkⅡ / DFA28-105mm F3.5-5.6 WR)
滋賀県の琵琶湖疏水の取水口をスタートして、えっちらおっちら小関峠を越えてやって来たのは山科エリア。山科(やましな)とは京都市の最東部にある地域でして、東海道(国道1号線)が通ったりもしている交通の要衝です。今も名神高速の京都東ICに向かう車でめっちゃ渋滞しますよ(白目。東海道新幹線はもちろん、東京方面へ向かう高速バスとかも必ず山科区を通過します。
明治時代に入り、京都市(京都府)は琵琶湖からの疏水建設を決定。人力でトンネルを掘削し、山科を経由して京都盆地へと琵琶湖の水を誘いました。そして山科区を通る区間の疏水を山科疎水と呼んだりもします。
この写真を撮影した場所は毘沙門堂(出雲寺)という寺院への参道の途中、安朱橋という場所です。毘沙門堂と言えば、平家に深いゆかりのあるお寺だったり、2011年の「そうだ、京都。行こう」のキャンペーンにも登場した紅葉の名所なのですが、とりあえずそれは置いときます。
ちなみにこの安朱橋(あんしゅばし)。京都市交通局のキャンペーン「地下鉄に乗るっ」のポスターにも使用されておりまして。「地下乗る」(って略すらしい)の主人公的存在である太秦萌ちゃんがペンタックスQと共にお出かけしてるイラストが描かれています。今春は京都市営地下鉄の駅のあっちこっちにこのポスターが掲出されまくってますね。ちなみに他にも初代Qと共に描かれているポスターが2種類ほど存在しています。比叡山のとか高山寺のとか。
今回のお出かけでペンタックスQを持ち出したのもまた、この「地下鉄に乗るっ」の影響だったりします。昨年、自分はこの「地下鉄に乗るっ」とペンタックスQをテーマにした二次創作の同人小説を書いたりも致しまして。改めてペンタックスQで京都の春を撮ってみようと思ったのです。さて、発売から実に10年が経過したペンタックスQの実力や如何に……?
(PENTAX Q / 01 STANDARD PRIME)
こちらがペンタックスQで撮影した山科疏水の桜の写真です。え……? 普通にめっちゃ画質、良くないですか……? 空の色と言い、ソメイヨシノの繊細な花のトーンと言い、樹々の幹のシャドウの部分と言い……。何も文句の付け所ってなくないですか……? 凄いですね、Qシリーズ。
いやそりゃもちろん、フルサイズ3600万画素のK-1と比較したら解像はサッパリだし、レンズの性能的にも周辺が甘いし……とか色々ありますよ? でもこれだけ写ったら必要十二分じゃないですかね。正直びっくりです。背面液晶は造りが古いので、そっちに写った画像は微妙な感じでしたけれど。
ペンタックスQ。まだまだ現役で使えそうな雰囲気です。現代の技術でQ-S2とか作ったらめっちゃ化けそうなんですけれど、Qシリーズの復活は……極めて難しそうですね……(悲哀
(PENTAX K-1 MarkⅡ / DFA28-105mm F3.5-5.6 WR)
こちらはQで撮ったのと同じ場所で、K-1で撮ったもの。やはり桜の繊細な色合いの再現なんかは、こちらの方が断然よろしいですね。そりゃ発売年にしても6年ぐらい違いますし、カメラのお値段も10倍近く違いますから。
それでもQシリーズの画づくりは本当に良いと思うのです。ハイライト/シャドウの処理の仕方が巧みで、それこそ上位機種のペンタックスK-5Ⅱsあたりと比較すると断然Qの方が上手かったと当時から思っていましたね。
(PENTAX K-1 MarkⅡ / DFA28-105mm F3.5-5.6 WR)
桜はもちろん、菜の花も満開でした。まさしく春爛漫!と言った山科疏水。天候も素晴らしくて、光学ファインダーを覗くと、そこに映し出される光景の美しさに息を飲みます。OVFを通して見た光景は、どうしてこんなにも美しく見えるのか……やはり一眼レフって良い物ですね! この感動、レンジファインダーやミラーレスでは決して味わえません。
そしてペンタックスK-1の画づくりですよ。光学ファインダーで見えた通りの鮮やかな色彩をきっちりと写し撮ってくれます。空の青、東山の緑、桜の薄桃色、菜の花の黄色……。やはりペンタックスは良い物です……。ペンタックスの一眼レフを持って写真を撮るのって、こんなに楽しかったっけ?とちょっと驚いているぐらいです。
いずれ天気の良い日に645ZやK-3 MarkⅢなんかも使ってゆっくり撮り歩いてみたいものです。
(PENTAX K-1 MarkⅡ / DFA28-105mm F3.5-5.6 WR)
この琵琶湖疏水が作られたのは、工業・農業・飲料・発電の為の用水確保というのが主目的ではありますが。かつては重要な水運手段としても用いられました。この区間がどれぐらい船便が通ったのかはちょっと資料が出てこないのですが……伏見エリアにある閘門は年間2万隻の船が行きかったそうです。山科疏水もかつては山科運河といった名称でも呼ばれていたようで。
しかし琵琶湖疏水の水運も、鉄道や自動車の発達によって衰退。1951年を最後に船運は完全に途絶えます。それから67年が経過した2018年、ふるさと納税の資金も投入されて、観光船として琵琶湖疏水の船運が復活しました。大津から山科を経由して蹴上まで。それと蹴上から夷川まで。合計2区間で運行されていますね。
ちなみに運賃は日時によってだいぶ変わるようですが……高い時だと8000円ぐらいするようです(白目。でも琵琶湖疏水のトンネルの中も見学できますし、いずれは乗ってみたいですね。
(PENTAX K-1 MarkⅡ / DFA28-105mm F3.5-5.6 WR)
大津から蹴上までが55分、逆に蹴上から大津までが35分。疏水の流れに乗るはずの下りの方が、所要時間が断然長くなっています。下りはのんびりとした雰囲気の疏水船ですが、流れに逆らう形の上りは写真のように物凄い勢いで疏水を遡航していきます。波立ちが凄いのなんの。風情?何それおいしいの?完全にアトラクションです。
船は「めいじ号」「へいせい号」「れいわ号」の三隻があるそうです。この写真のは「めいじ号」。ひとつ前の写真のは「へいせい号」ですね。「れいわ号」は屋根が赤いです。
かつてこの山科疏水では、普通に子供たちが水の中に入って遊んだり、魚を獲ったり脇の野苺を食べたり……といった光景が見られたそうです。今では考えられないですけれどもね……。それでも琵琶湖疏水が京都の者たちにとって大切な学びの場であり、遊びの場であり、癒しの場であるという事実は現代でも同じです。
……こんな風に一日目は山科疏水をずっと歩いておりました。今春の京都は平日であっても観光客による人出が本当に凄かったのですが、山科は中心部から外れていることもあって人も少なく快適です。地元住民の憩いの場といった雰囲気ですね。
桜の状態としては、株によってだいぶバラけておりました。まさに満開の株がほとんどでしたが、一方でもう完全に散っている株も少なくなく……。山科はかなり日当たりも良さげですしね。桜の進行が速いのかもしれません。
(PENTAX K-1 MarkⅡ / DFA28-105mm F3.5-5.6 WR)
そして二日目の桜歩き。前日の続きで、蹴上(けあげ)からのスタートです。この日も天気はとても良く、本当に素晴らしい日和に恵まれました。
もちろんスタート地点は有名な蹴上インクラインです。いつもなら始発で乗り込んでいるのですが、今回は敢えて午前10時頃に到着。インクラインは南北に伸びているので、実はお昼頃の方が綺麗に日が当たるのですよね。ちょうど順光で桜を狙うことができる時間帯です。
(PENTAX K-1 MarkⅡ / DFA28-105mm F3.5-5.6 WR)
琵琶湖疏水の水運において、高低差のある場所を船を台車に載せて移動させる傾斜鉄道(インクライン)。その遺構がここです。運転の停止は1948年。ちなみに伏見にも伏見インクラインがあって、割と最近まで台車だけが残されていましたが、今は台車も撤去されちゃいました。
京都で生まれ育った人は(たぶんみんな)小学校の授業で琵琶湖疏水について習うと思うのですが。自分もまた小学生の時、琵琶湖疏水についての授業で蹴上を訪れました。その時に歩いたインクラインがとても強く印象に残っており、今でも蹴上は京都で一番好きな場所です。
それはさておき蹴上インクライン。まー……インスタ蠅スポットとして超絶有名になってしまいまして、それはそれは凄い人出です。始発で来てもめっちゃ人いますよ。みんなレールに座って写真撮ってます。それと着物とウェディングフォト。人多すぎでまともに写真撮れないし、毎年ここに来てるので、ここはさらっと流します。さらっと。
(PENTAX K-1 MarkⅡ / DFA28-105mm F3.5-5.6 WR)
南禅寺の交差点の橋上から、南禅寺船溜。かつてこの場所には立派な水泳場があって、京都市民はここで泳いで遊んでいたそうです。他にも夷川の発電所ダム湖や、白川にも水泳場があったって言いますね。白川の方は当時の痕跡があちこちに今も残ります。
今となっては信じられない話ですが……昔の琵琶湖疏水の水は本当に綺麗で透明度もとても高かったそうです。今ですか? めっちゃ濁って藻の匂いで臭いですよね。昭和40年代入ると水質が汚濁するようになり、昭和46年から遊泳はできなくなったそうです……。たぶん60代以上の京都市民の人なら、泳いでた時代の疏水を知ってるはずです。
……ちなみに蹴上。この付近にはかつて処刑場があり、罪人の背中を蹴り上げながら坂を登って処刑場に向かったことから「蹴上」の名がついたとされています。もうちょっと南側には処刑場跡や慰霊塔などが建っていたりします。近代以降の蹴上は琵琶湖疏水における発電などの施設・遺構が立ち並ぶ場所になりましたね。蹴上の浄水場なんかはツツジも有名で、その時期は無料開放されたりします。
(PENTAX K-1 MarkⅡ / DFA28-105mm F3.5-5.6 WR)
例によって人の多い南禅寺はスルーして、鹿ヶ谷通を北上。若王子から哲学の道へ入ります。哲学の道は、琵琶湖疏水の分線に沿って整備された遊歩道の通称ですね。京都大学教授で哲学者の西田幾太郎さんが生前、ここをよく散策したことから哲学の道と名付けられたそうです。
哲学の道は最寄り駅からかなり離れている為、人は決して多くはない(冬場とか全く人がいない)のですが、今春はけっこう人がいますね……。というか今春の京都はどこへ行っても人が多い! コロナの自粛に疲れ切って、みんな蔓延防止の解除と共に一斉に京都に押し寄せてきた感じです。
……まー、早くも第七波の兆候もあるようですし? 京都も再び感染者が増加に転じていますし? ゴールデンウィークぐらいにはまたマンボウ出るでしょう。マンボウ。
(PENTAX K-1 MarkⅡ / DFA28-105mm F3.5-5.6 WR)
哲学の道、若王子(にゃくおうじ)付近。この辺りは何も無いようで実は色々とありまして。すぐ近くの若王子山の墓地には新島襄・八重のお墓があります。大河ドラマ「八重の桜」のあの二人ですね。
また、昔はここに喫茶店がありまして。時代劇俳優の栗塚旭さんが経営していた時代があったそうです。これももう何十年も昔の話だそうですが……。白黒時代のテレビドラマ「新選組血風録」で土方歳三を演じておられました。自分の父はかつて哲学の道で、実際に栗塚旭さんにお会いしたことがあったそうです。
そしてちょうど写真に写り込んでいるのですが。橋の上でスケッチをしておられる方は甲斐正文さんと言う画家の方で、いつもあの場所から鉛筆で絵を描いておられます。桜の時期に来ると100%の確率でお見掛けすることができます。その精細かつ精緻な鉛筆画は見たらびっくりします。販売もしておられるので通りがかったらぜひ見てみて下さい。あと、この周辺は猫がめっちゃいます。猫。にゃんこ。
(PENTAX K-1 MarkⅡ / DFA28-105mm F3.5-5.6 WR)
哲学の道をさらに北上していきます。この辺りは法然院や安楽寺、霊鑑寺、大豊神社といった寺社仏閣も色々と。法然院は谷崎潤一郎のお墓がありますね。安楽寺は鹿ヶ谷かぼちゃのかぼちゃ供養が超有名。霊鑑寺は「椿の寺」と呼ばれる尼門跡。大豊神社は狛犬ならぬ狛ネズミが有名ですね。京都検定でいずれも頻出です。
また、この周辺にある「ギャラリーひとみ」というお店の店頭には「花吹雪の舞い散る哲学の道」を撮影した……それはそれは凄い写真が飾ってあります。あれは本当に一見の価値ありです。リンク先からもちょっとだけ見られます。あの写真は森村誠一の小説「喪失」にも登場しています。自分もあの写真をヒントに「萌とはじめてのカメラ」という小説を書きました。
(PENTAX K-1 MarkⅡ / DFA28-105mm F3.5-5.6 WR)
哲学の道を北上して、銀閣寺方面へ。疏水は西へと折れて今出川通に並走します。そしてこの辺りもまた絶好のお花見スポットとなっています。
よくSNSなどで「京都で桜の花筏が!」みたいな写真が話題になりますが、その場所がここです。この写真の奥の所から、疏水に落ちた花びらが堆積していって花筏が形成されることになります。この日はまだ2メートル程度でしたけれどもね。この3日後ぐらいが花筏のピークだったようです。
もっともあの花筏。これの奧の排水溝からじゃんじゃか流されちゃったりするので、割とあっさり消滅したりします。見られるかどうかはけっこう運次第な所も大きいですね……。自分もまともに見られた年はほとんどありません。ちなみにフォトヨドバシのペンタックスK-3 MarkⅢのレポートの写真の一枚目も、ここの花筏です。だってあの写真が撮られたおそらく前日、自分もあそこ歩いて見てましたもん。椿が落ちてたの、よく覚えてます。
(PENTAX K-1 MarkⅡ / DFA28-105mm F3.5-5.6 WR)
今出川通をひたすら西進。鴨川にまでやって来ました。これが有名な鴨川デルタです。鴨川もまさに桜が最盛となっています。本当に良いタイミングに恵まれました。この時期、この鴨川デルタは近隣の大学生たちのコンパによって中心部がブルーシートで埋め尽くされたりするのですが、この日は平日だった為かそういうものも見当たらず、とても良い眺めでございました。
鴨川デルタと言えば様々な映画やアニメにも登場する場所ですね。「けいおん!」「たまこラブストーリー」「四畳半神話大系」などなど。確か2010年の春頃、自分がここを歩いていたら飛び石の所に森見登美彦さんが座っておられたのとすれ違いましたね。後日知ったのは「四畳半神話大系 公式読本」のグラビア撮影だったようです。当時ガラケーで撮った鴨川デルタの写真に、めっちゃそのシーンが写り込んでいました(笑) 後にも先にも、森見登美彦さんを見かけたのはそれが最後ですけれど。
鴨川デルタ。賀茂大橋の西詰からは休憩がてらにバスに乗って、さらに京都の西の方へと向かいます。
(PENTAX K-1 MarkⅡ / DFA28-105mm F3.5-5.6 WR)
京都市バスに乗って、北野天満宮で下車。そして北野天満宮からちょっと歩いた所に平野神社という社があります。この平野神社、北野天満宮ほどの知名度はないものの、京都でも最大の桜の観望スポットでもあるのです。
その創建は8世紀末、奈良の平城京であったと言われています。平安京遷都に伴い、この地に移転。皇室とも深い関わりがある由緒正しい神社であったのですが、2018年9月の台風によって拝殿が倒壊するなどの憂き目に遭いました。最近ようやく新しい拝殿が建てられましたね……。なお、本殿の「比翼春日造」という形式、これ京都検定にめっちゃ出ます。
(PENTAX K-1 MarkⅡ / SIGMA 8-16mm F4.5-5.6)
平野神社の最大の見所と言えるのが、その桜苑ではないでしょうか。春の時期だけ有料です。平野神社の境内には60種400本以上の桜の樹が植えられており、まさに桜の森といった様相です。なお、これでも台風で数十本もの株が倒れてしまっています……
この写真。シグマの超広角レンズを使って撮ったのですが……ここ数年レンズの調子が本当に悪く……。ピントを明らかに外しまくることも少なくないし、何だか片ボケしてるような、それともこういうものなのか。周辺が甘いのは元からだったのか。なんだかよく分からないことに……
一応、以前にシグマにメンテナンスに出してるのですけれど、なんだか余計に酷くなったような……。たぶんカメラとの相性とかもかなりあるのでしょうけれど。これからはフォーカスアシストでマニュアルフォーカスで使おうかとも思っていますが……うーん。もう一度点検調整に出してみるか、それとも程度の良い中古を買うか……。いずれにせよ新品はもうないです。ペンタックス用はね!
リコーイメージングさん。OEMで全然構わないので、現行のシグマ8-16mm F4に匹敵する画角の超広角レンズ出してください。切実です。本当にこのレンズ、この画角でしか撮れない世界ってあるんですよ。DA☆11-18mmとかDFA15-30mmとかじゃダメなんですよ……
(PENTAX Q / 01 STANDARD PRIME)
ここでもペンタックスQで一枚。めっちゃいい色が出ますね、やっぱ。桜と菜の花のコラボレーション。仮にも百万人都市のど真ん中とは思えない光景です。夜間はライトアップもあるそうです。
平野神社で写真をあれこれ撮っていたら、着物姿の女性二人連れから「写真撮って下さい」とお声掛けを頂きました。コロナ前はよくシャッター係を頼まれたのですが、この2年はさっぱりでした。ようやく京都にも人が戻ってきたと実感致しました。
なんだか「交換レンズとかの入ってそうなカメラバッグ持ってるから」声を掛けたそうです。やはり大きめの一眼レフを持ってると、ガチ勢っぽく見られるのでしょうか。いや、すんません。中に入ってるの便利ズームばっかでして……
ちなみに大阪と広島から来られたそうで。 「よくご存知で知したね、平野神社!」と尋ねると 「清水寺に行った後、もう帰ろうと思って京都駅まで戻ったけど、京都市交通局の○○さんから平野神社を薦められて、40分かけて来ました」とのことでした。 京都市交通局の○〇さん、仕事がデキる……ッ!
その後。平野神社から北野天満宮に戻り、京都市電の遺構を巡ったりしつつ二条城まで歩いたり、写真を撮ったりもしておりました。
この二日間、あっちこっちで写真を撮って周ったのですが……本ッ当にペンタックス使ってる人っていませんね……。毎度のことですが、京都を一日撮って周って、他にペンタックスユーザーって一人見るか見ないかです。今回は蹴上でK-3 MarkⅢにDFA☆70-200mm使ってる人を見ましたけれど。
カメラ持ってる人は、ほとんどはミラーレス。やはりキヤノンのエントリーミラーレスが多いですね。富士フイルムも多かったです。ソニーは全世代の人が使っています。オリンパスは年配の人に人気がありました。
一眼レフは……本当に見かける数が減りました。せいぜいニコンのエントリー機を持っている人をちらほら見かけるぐらいです。プロっぽい人(ブライダルフォトとか撮ってる人)はキヤノンの5Dか何かを使ってるのを数人見かけましたけれど。
……それにしたってペンタックスユーザー、本当に少な過ぎやしませんかね……? なんでこんなにシェア落としたんですかね……? いや、言うまい……
レスポンスの遅さとか遅さとか遅さとか。まあ今回の撮影でも気になりまくってはいましたが……それでもペンタックスK-1が出してくれる画を見ていると「やはりこれだ。これしかない。K-1しかありえない」って思ってしまうんですよね……
ひょっとしたら――「最後の」フルサイズデジタル一眼レフカメラになってしまうかもしれないペンタックスK-1。それで写真を楽しめることの幸せを嚙み締める令和4年の桜撮影行でした。
(PENTAX K-1 MarkⅡ / DFA28-105mm F3.5-5.6 WR)
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